「タロットカードって本当に当たるの?」
そんなふうに感じたことはないでしょうか?
実際に「すごく当たってる!」と驚いた経験がある方も多いと思います。
恋愛や仕事、人間関係に悩んでいるとき、タロット占いに頼りたくなる気持ち、よくわかります。
私自身、かつてはタロット占いに夢中になっていた時期がありました。
毎日のようにYouTubeでタロット占いの動画を見たり、気になることがあるたびに占いに頼ったりしていました。
そんな中で「もっと自分のことを深く知りたい」「願いが叶わない理由を知りたい」と思い、実際にタロットカード講座を受けてみることにしたのです。
ところが、そこで知ったのは「タロットカードにはからくりがある」という衝撃的な事実でした。
タロットカードが「当たる」と言われる理由や、タロット占い師が結果を巧みにコントロールしているカラクリ。
さらに、なぜ「当たっている」のに人生が変わらないのか…
そこには、タロット占いビジネス特有の仕組みが隠されていたのです。
そこでこの記事では、私自身の体験を交えながら、タロットカードのからくりについて詳しくお伝えしていきます。
タロットカードに振り回される生活から抜け出したい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
私がタロットカード講座を受けようと思ったきっかけ
私がタロットカードを習おうと思った理由は、自分の潜在意識について知りたかったからです。

どうして私の願いは叶わないんだろう…?
恋愛も、お金も、仕事も、叶えたいと強く願っているのに、なぜか現実は全然変わらない。
そんな焦りと不安を抱えながら、当時の私は私はスピリチュアルにどっぷりとハマっていました。
とくに「引き寄せの法則」に熱心に取り組んでいて、アファメーションやイメージング、レイキなど、ありとあらゆる「引き寄せのテクニック」を試していました。
けれども、どれだけ頑張っても現実は変わらない。
「引き寄せられない理由は、潜在意識にある」と、スピリチュアル界隈ではよく言われていますよね。
だから私は、潜在意識のブロック解除に必死になりました。
アファメーションで「私は成功しています」と唱えたり、瞑想で成功している自分を強くイメージしたり。
でも…何も変わらなかったんです。
そんな時、「タロットカードは潜在意識とつながれる」という話を耳にしました。

タロットを使えば、自分の本当の潜在意識にアクセスして「願いを叶えるために何が必要なのか」がわかるかもしれない――。
そう思った私は、「これだ!」とタロットカード講座を受けることにしました。
またその頃、タロット占いのYouTubeにもどっぷりハマっていました。
「3ヵ月以内にあなたに起こるすごいこと」「あなたに訪れる急展開」「これから叶う3つのこと」など、タロット占いの動画を毎日のようにチェックしいました。
次から次へと動画を再生していたので、中毒性があるからやめなきゃな…とも思っていました。
自分でタロットカードを読めるようになれば、動画を見続けることもなくなるし、自分の願いを叶える方法を知れると思って、タロットカード講座に申し込みました。
タロットカードのからくり!講座を受けて分かった驚きの真実
タロットカード講座を受けて、最も衝撃的だったのは――「タロットカードの結果は、解釈次第でいくらでも変わる」という事実でした。
タロットカードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、合計78枚のカードで構成されています。
それぞれに名前がついていて、「愚者」「女教皇」「死神」などがあります。
私はてっきり「このカードにはこの意味」と、カードごとに固定された絶対的な意味があるのだと思っていました。
しかし、それが大きな勘違いだったんです。
タロットカードには「固定された意味」があるわけではありません。
一枚のカードには、ポジティブな意味からネガティブな意味まで、ものすごく幅広い解釈が存在します。
たとえば「愚者」のカード。
どちらの解釈を選ぶかは、占い師の裁量次第。
つまり、占いの結果は占い師の解釈でどうとでもなるということです。
ということは、

私の潜在意識とは関係ないのでは?
と疑問に思いました。
- タロットカードは、潜在意識と深く結びついていると考えられている
- 潜在意識は、個人が自覚していない思考や感情の集合体であり、タロットカードを通じてこれらを顕在化させることができる
- タロット占いでは、カードを引くことで無意識の中にある答えや感情を引き出すことができる
そこに魅力を感じて、タロットカードを習いたいと思ったのに…
けれども実際は、タロット占い師がどう解釈するかによって意味が変わるということ。
それに気づいたとき、なにか目が覚めるような感覚がありました。
私が受けたタロット講座では、「誰でもタロットを読めるようになる」「誰でもタロット占い師になれる」と書かれていました。
講座を受けてみて、本当にその通りだと納得しました。
だって、カードの意味はあいまいで、どの意味を採用するかは占い師の自由。
だったら、ちょっと練習すれば誰だって占い師になれるということです。
「占いができるのは、特別な力を持った選ばれし人」――そう思っていた私は、ここで大きく考えが覆されました。
講座を受けている人の中には「副業や本業としてタロット占い師になりたい」と考えている人もいて、「タロット占いって、結局はビジネスなんだ」と気づいた瞬間、すべてが腑に落ちました。
どんなビジネスをやるかはその人の自由ですが、タロットもビジネスの一つ。
タロットをものすごく特別なものだと思っていましたが、
「潜在意識がどうのこうのというよりも、ただ、引いたカードには何通りもの解釈ができるだけ」
ということが私が講座を受けて知った“タロットのからくり”でした。
タロットカードが「当たる」と言われる理由

わぁ、すごい!当たってる!!
タロットカードで「当たってる」と驚いたことはありませんか?
細かいニュアンスまで当たっていると、「タロットってすごい!」と思ってしまいますよね。
私自身も、「当たってる!」「すごい!」とテンション上がって、毎日のようにYouTubeを見ていた時期もありました。
ここではタロットカードが当たると言われる理由を解説したいと思います。
どんなカードも「当たっている」と感じる仕組みになっているから
タロットカードの意味にはポジティブな面とネガティブな面の両方があるので、どんな結果が出ても相談者が納得しやすいです。
タロットカードは78枚のカードそれぞれに「固定された意味」があるわけではなく、解釈の幅が非常に広いという特徴があります。
たとえば「愚者」のカードを引いたとします。
カードが示す内容を相談者の状況に応じて柔軟に解釈できてしまうんですね。
どちらの意味でも当てはめられるため、相談者は「自分にピッタリの答えが返ってきた!」と感じてしまうのです。
他にも、
どちらに転んでも「確かに当たってる」と感じる仕組みになっています。
そのため、相談者自身が「確かにその通りだ」と感じやすいのです。
心理テクニックが使われているから
さらに、タロット占いでは心理テクニックが巧みに使われています。
こんなフレーズを言われると、「え、当たってる!」と思いませんか?
これは「外交的な面」と「内向的な面」を同時に提示しているだけ。
人は誰でもその両面を持っているので、当てはまったように感じてしまうのです。
他にも、
多かれ少なかれ、これは、ほとんどの人が経験したことがあるはず。
けれども相談者は「自分の特別な体験を言い当てられた!」と感じてしまいます。
他にも、
「最近、何か新しいことを始めたいと思っていませんか?」
「今、人間関係で少しストレスを感じていますか?」
このように質問を投げかけることがあります。
タロット占いに来る人というのは、何かしらの悩みを抱えている人がほとんどです。
「人生大満足です!」という人なら、占ってもらおうとはしないですよね。
悩みを抱えている人というのは、だいたいが今の自分を変えて新しいことを始めたかったり、人間関係でストレスを感じているものです。
このような、誰にでも当てはまりそうな質問をすることで、相談者は「この占い師、私のことが本当に見えてる!」と錯覚します。
「当たった!」と感じるのは、カードの力でも占い師の霊感でもなく、占い師の解釈力と話術によるものなのです。
タロット占いが外れた時、占い師はどうごまかすのか?
タロット占いを受けて、「なんか違うかも…」と思ったことはありませんか?
相談者が「いや、そんなことはないはず」と感じても、「外れた」とは思わせない相手を納得させる言い方があります。
たとえば、
「カードがそう示している」と一点張り

「いや、そんなことはないと思います…」
と相談者が反論しても、
こんなふうに言われると、「そうなのかな…」と自分が間違っているように思えてしまいますよね。
「あなたがその結果を受け入れられていないだけ」と言われることも。
こう言われると、否定しづらくなってしまうものです。
どんな状況でも「カードが示しているから」と言われると反論しにくくなります。
「潜在意識はごまかせません」と言い切る
タロット占いは「潜在意識にアクセスしている」と言われていますよね。
だから、「違っている」と感じても、
このように説明されると、「そういうことなのか…」と納得させられてしまいます。
「確かに自分が気づいていないだけかもしれない」と思わされるからです。
人は「自分でも気づいていないことがある」と言われると、つい「そうかもしれない」と納得しがちです。
「あなたが気づいていない本音が出ているだけです」と言われると、「そうか、自分の本音を見抜かれたのかも…」と感じて、占いから抜け出せなくなってしまうこともあります。
「潜在意識を認めることが必要」と誘導
「そうは言っても、やっぱり納得できません…」と相談者が反論すると、
と言われるパターンも多いです。
「今は受け入れられていないだけだから、時間が経てばきっと理解できるようになる」――こう言われると、「確かにそうかも」と思ってしまいますよね。
「納得できない=潜在意識を認められていない」という理屈なので、「現実を変えたいなら、まず受け入れることが必要」という流れに持ち込まれます。
当たるのに人生が変わらない?タロット占いの矛盾

「当たってる!」と思うことはあるのに、タロット占いをやっても現実は何も変わらない…
そう感じたことはありませんか?
「恋愛がうまくいきますよ」
「仕事が順調に進みます」
「もうすぐ素敵な出会いがあります」
こんなふうに言われると、嬉しくなってしまいますよね。
しかし、占いの結果通りに、実際の人生が良くなったことはありましたか?
「当たった」と感じる瞬間はあるのに、なぜか人生そのものは何も変わらない…
その理由は、タロットカードそのものに人生を変える力は一切ないからです。
タロット占いをしたいときって、何かしら悩みを抱えていて、その状況を変えたいからですよね。
本当の目的は、「当たる」ではなく「人生を変えること」だと思います。
しかし、タロットカードにはあなたの人生を変える力は一切ありません。
タロットカードで何が出たとしても、実際に未来を作れるのは自分自身の行動だからです。
そもそもですが、この世に「未来を知る方法」なんて存在しません。
「この先、素敵な出会いがありますよ」
「今年の後半に転機が訪れます」
こう言われると、未来が見えているように感じますよね。
けれども、もし未来が分かるなら…
- コロナの流行だって予測できたはずです
- 経済危機や自然災害も未然に防げたはずです
未来を完全に予測できるなら、タロット占いは「占い」ではなく、もっと重要な政治や経済に取り入れられていてもおかしくないですよね。
しかし、実際にはそうなっていません。
タロット占いが「占い」の域を超えないのは、タロットカードに人生を変える力なんて一切ありませんし、そもそも未来を知ることなんて絶対にできないからです。

エンタメとして楽しむ分にはいいと思いますが、タロットに頼って人生を変えようとするのはおすすめしないです。
気をつけて!タロット占いビジネスが儲かる仕組み

タロット占いにハマって、気づいたら毎月かなりのお金を使っていた…
こんな経験はありませんか?
「当たる!」と思った占いほど、気づけばリピートしてしまい、「また見てもらいたい」「もっと詳しく知りたい」と思ってしまうものです。
実は、タロット占いビジネスには、「リピート商法」や「依存ビジネス」が巧妙に組み込まれていることがあります。
今回は、そんな「タロット占いが儲かる仕組み」についてお伝えします。
初回は無料 or 格安 → もっと詳しく知りたくなる罠
「初回10分無料」
「初回限定500円で鑑定」
こんな広告を目にしたことはありませんか?
タロット占いでは、「初回を無料や、安くする」ことで、お客さんを引きつける手法がよく使われます。
⇓
「もっと詳しく知りたい」と思わせる
⇓
「あと少し聞けば解決するかも」と期待を持たせる
こうして、自然に「次回の鑑定」へと誘導されていきます。
とくに恋愛や仕事、お金の悩みなど、感情が揺れ動きやすいテーマほど、その効果が大きくなります。

あと少し聞けば、もっといいアドバイスがもらえるかも…
こう感じさせた時点で、占いビジネス側の勝ち状態です。
初回無料や、格安にしておいて、どんどんお金を払わせる仕組みです。
「不安を煽る」ことでリピーターを増やす
「今のままでは危険です」
「このまま放っておくと、恋愛がうまくいかなくなります」
「金運が下がっています。このままだと大きな損失が…」
タロット占いで、こんなふうに言われたことはありませんか?
これは典型的な「不安を煽る」テクニックです。
・「今のままではダメ」 → だから、対策を聞きたくなる
・「このカードが出たのは危険な兆し」 → だから、どうすればいいか知りたくなる
・「気をつければ回避できます」 → だから、アドバイスを求めてリピートしてしまう
とくに「あなたの潜在意識が…」「今すぐ対策をしないと…」といった言い回しは要注意です。
「恐怖」や「不安」は人間の本能を刺激するため、一度不安を植え付けられるとそれを解消したくなって、またタロット占いに頼りたくなってしまうのです。
そうやって、リピーターを獲得しようとします。
占い結果をあいまいにして、次回も依頼させる
タロット占いでは、あえて結果をあいまいにしておく手法もよく使われます。
「いい未来が見えるけど、ちょっと不安要素がありますね」
「このカードの意味は、良くも悪くも取れます」
「行動次第では結果が大きく変わります」
このようにあいまいに伝えると、相談者はこう思いますよね?

じゃあ、どうしたらいいの?
そして、また次の鑑定を申し込んでしまう…
こうやって「次回につなげる」ことで、依存度を高めていくのです。
とくに、「未来は変えられる」という言葉は、占い師にとって都合の良いフレーズ。
良い結果が出ても悪い結果が出ても、次回の占いを求めさせます。
「未来をよくしたければ、次回のアドバイスが必要ですよね?」と誘導されてしまうわけです。
高額商品のセールス
さらに、一部の占いビジネスでは、「鑑定結果」を元にして高額な商品やサービスを売る手法もあります。
「このままでは恋愛運が下がるので、縁結びのパワーストーンを購入すると良い」
「あなたの波動が乱れているので、波動を整えるセッションを受けると運気が上がる」
「金運を上げるには、この財布が必要です」
こう言われると、「そうした方がいいのかな?」と感じてしまいがちですよね。
こうやって、占いから高額商品を売りつけ儲けている業者がいます。
しかし、パワーストーンや財布で人生が劇的に好転することはまずありません。
「行動すれば未来が変わる」と言いながら、「高額商品を買えば未来が良くなる」とも言う…この矛盾に気づいたとき、「タロット占いビジネスの本質」が見えてきます。
あなたは大丈夫?占いビジネスの罠にハマると、こうなる!

気づいたら、毎月のように占いにお金を使っている…

何度も占っているのに、なぜか結果が良くならない…
こんなふうに感じたことはありませんか?
占いを一度試して「当たっている!」と思うと、ついつい次も頼ってしまいますよね。
しかし、占いにハマってしまうと、気づかないうちに人生そのものが占いに支配されてしまうことがあります。
今回は、占いビジネスの罠にハマるとどうなってしまうのか、その「危険なサイン」を詳しくお伝えします。
気づけば毎月占いにお金を使っている
「初回無料」「初回10分500円」などの手軽さにつられて始めた占い。
最初は「ちょっと試してみよう」と軽い気持ちだったのに、気づけば毎月のようにお金を使っている…ということはありませんか?
- 初回無料 → 当たってる!
- もっと詳しく知りたい → 追加で鑑定
- 不安なことが起きた → 占いで確認
- 「次の行動が知りたい」 → また占い
こうして、占いが習慣化してしまうと、1回3,000円~5,000円くらいの料金でも積み重なるとかなりの金額になります。
しかも、「次こそは良い結果が出るかも」という期待感が、占いを繰り返してしまう原因になってしまいます。
「月に1万円程度だから大丈夫」と思っていても、1年続ければ12万円以上。
年間で20万円を超えることも珍しくありません。
気軽な気持でにやってみた占いが、精神面も経済面も、「いつの間にか、占いに人生を支配されている」
そんな状況に陥ってしまうことがあるのです。
望んだ結果が出るまで、何度も占ってしまう

前回の占いでは「うまくいく」って言われたのに、まだ結果が出ない…

今の状況、占い師に確認してもらおう
こんなふうに感じたことはありませんか?
占いでは、「未来は変えられる」と言われることがよくあります。
すると、こう考えてしまいますよね。
「今の結果が良くないのは、何か間違ったことをしているのかも」
「もっと詳しく聞けば、解決策が見つかるかも」
そして、望んだ結果が出るまで、別の占い師に見てもらったり、同じ占い師に「もう一度占ってもらおう」と繰り返してしまいます。
そして、気づいたときには「良い結果が出るまでやめられない」という占い依存の状態に陥ってしまいます。
重要なことでも自分で決められなくなってしまう

転職したいけど、今のタイミングで本当にいいのかな?

この人と結婚しても大丈夫かな?
人生には、自分で決断しなければならない大きな出来事がありますよね。
占いにハマってしまうと、「占い師に聞かないと決められない」という状態になってしまいます。
・「今の彼と別れるべきか?」→ 占い師に相談
・「この仕事を受けるべきか?」→ 占い師に相談
・「引っ越しのタイミングは?」→ 占い師に相談
こんなふうに、自分の考えよりも占いの結果を優先するようになります。
結果的に、自分の判断力がどんどん鈍ってしまうのです。
「この前の占いでは『今がチャンス』と言われたから決めた」
「占い師に『待つべき』と言われたから今は行動しない」
こうして、自分の人生の舵取りを他人に預けるようになってしまいます。
占い師のことしか信じられなくなってしまう
「占い師が『良い』って言ってるから大丈夫」
「家族や友人は反対しているけど、占い師が言ったことの方が正しいはず」
こうなってしまうと、もう完全に「占い依存」の状態です。
占い師が「あなたの未来が良くなる方法」を知っていると思い込んでしまうと、家族や友人の意見よりも、占い師の言葉を優先してしまいます。
「家族は反対しているけど、占い師は『うまくいく』って言ってるから」
「友人にやめた方がいいと言われたけど、占い師が大丈夫と言ったから」
この状態になると、周囲の声が耳に入らなくなり、占い師が「人生のコントローラー」になってしまいます。
そして、占い師が「これをすると運が開ける」「このお守りを持つと良くなる」と言えば、高額商品やサービスを買ってしまう可能性だってあるのです。
こんなタロット占い師には要注意!悪徳商法の見分け方
タロット占い師の中いには、相談者を不安にさせてお金を引き出すことを目的とした「悪徳商法」も存在します。
占いに頼りたくなる気持ちを逆手に取って、巧みにお金を使わせようとする占い師がいるのです。
今回は、悪徳なタロット占い師の見分け方をお伝えします。
1.「このままだと不幸になる」と不安を煽る
「今のままでは運気が下がってしまいます」
「このままだと恋愛運が下がってしまいますよ」
「このまま進むと大きなトラブルに巻き込まれます」
こんなことを言われたら、怖くなってしまいますよね。
けれども、ここがポイントです。
「不安を与えてから、解決策を提示する」これは悪徳商法でよく使われるテクニックです。
不安を与えることで相談者を焦らせ、「じゃあ、どうすればいいですか?」と聞かせることで、占い師のアドバイスや商品を受け入れさせる流れを作ります。
↓
「でも、このヒーリングを受ければ防げます」
↓
「このパワーストーンを持っていれば大丈夫です」
このように、不安を煽ったあとに解決策を提示されると、「救われたい」という心理が働いてしまいます。
そして、言われるがままに高額なサービスや商品を購入してしまうのです。
相手が不安を煽るようなことを言ってきたら注意しましょう。
2.高額なヒーリングやお守りを勧めてくる
「このパワーストーンを持っていると恋愛運が上がります」
「このヒーリングを受ければ悪いエネルギーが浄化されます」
「特別なセッションを受ければ運命が開けます」
こうした誘いを受けたことはありませんか?
その料金は1回3万円~5万円だったり、「特別なヒーリング」や「限定のお守り」だと10万円以上になることもあります。
しかし、こうした商品やサービスの効果が証明されているものはありません。
不安を煽られて、つい頼りたくなってしまうかもしれませんが、高額な商品やサービスを売りつけてきたら悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。
3.リピートさせようとする
「定期的に見てもらった方が、運気の流れをつかめますよ」
「1回だけではわからないので、続けて鑑定した方がいいです」
「今の状態をキープするには、継続的なヒーリングが必要です」
このようにして「継続」をすすめてくる占い師も要注意です。
1回数千円~数万円の鑑定でも、毎月・毎週のように続ければ、年間で10万円~50万円以上になることもあります。
「今回の占いでは『好転する』と言われたのに、まだ良いことが起きていない」
「やっぱり定期的に占ってもらった方がいいのかも」
こうした心理状態になると、占いを繰り返すことが「当たり前」になってしまいます。
「継続すれば運気が好転する」と言われると、もお願いしたくなってしまいますが、それは占いビジネスの「リピーター商法」の罠です。
継続を促すようなことを言われたら注意しましょう。
4.「あなたは霊感が強い」「特別な力がある」と持ち上げる
「あなたには人には見えない特別な力があります」
「普通の人には感じ取れないものを、あなたは感じ取れる」
こう言われると、なんだか特別な存在になったような気がしますよね。
「他の人とは違う」と言われると、つい「もっと知りたい」「この力を生かしたい」と思ってしまうものです。
しかし、実際には占い師を信じ込ませたり、依存させるための常套句であることが少なくありません。
その罠にハマってしまうと、その占い師に依存してお金をどんどん払ってしまうことがあります。
必要以上に持ち上げられるようなことを言われたら注意するようにしましょう。
「でも、やっぱり占いが気になる…」と思うあなたへ

占いなんて意味がないってわかってるけど、やっぱり気になる…
そんなふうに思っているかもしれません。
タロット占いを「エンタメ」として楽しめているのであればOKです。
友達とワイワイしながらタロットを引いたり、「カードがきれいだな」「面白いな」と、あなたが楽しめているのであればいいと思います。
しかし、「タロットに人生を預ける」のは、おすすめしません。
占いには「人生を変える力」はないからです。
タロット占いをしたくなる時って、
「この恋愛はうまくいくのかな?」
「転職しても大丈夫かな?」
「このままの人生でいいのかな?」
そんなふうに、人生を変えるヒントを求めているからですよね。
しかし、タロットカードには未来を変える力はありません。
未来を決めるのは、タロットカードではなく「自分の行動」だからです。
それなのに、タロットに自分の人生を任せてしまうのはコスパが悪すぎます。
タロット占いって、1回1万円以上することも珍しくありませんよね。
1回1万円の占いを月に2回 → 年間24万円
もっと詳しく知りたくなって回数が増えると、年間30万~50万円になることも。
これって、冷静に考えるとかなりの金額です。
タロットに「未来を変える力」はなく、いくら高額な鑑定を受けたところで、人生が好転するわけではいことを考えるとコスパが非常に悪い。
そこを理解したうえで、エンタメとして楽しむのならいいと思います。
まとめ:タロットカードに人生を預けるのは危険!未来を変えるのは「あなた自身」
占いにハマると、毎月何万円も使い、重要な決断ができなくなり、最終的には「占い師に依存」してしまうこともあります。
しかし、タロットカードには未来を変える力はありません。
タロットカードを「エンタメ」として楽しむのは問題ありませんが、タロットで人生を変えようとするのはやめたほうがいいです。
未来を切り開くカギを握っているのは、タロットカードではなく「あなた自身」です。
そのことを受け入れて、本当に望む未来を手に入れていきましょう。