あなたは、スピリチュアル疲れをしていませんか?
「もっと波動を高めれば、お金も幸せも手に入る」
「思考が変われば、恋愛が上手くいく」
そう信じて、毎日アファメーションを唱えてたり、波動を高めるなどして必死に頑張ってきたけれど、なぜか現実は変わらない……
そんな焦りや不安を感じること、ありますよね。
私もかつてはスピリチュアル信者で、とくに「引き寄せの法則」に熱心に取り組んでいました。
毎日「私は豊かだ」「私は素晴らしい」とアファメーション唱えたり、ツラいことがあってもポジティブでいようと努力していました。
しかし、現実はなかなか変わらず、
「私の波動が低いせい?」
「私の潜在意識が悪いせい?」
と自分を責める日々。
次第に、スピリチュアルに依存しすぎて疲れ果ててしまったんです。
「自分を変えなきゃ!自分を変えなきゃ!」そう必死になっていて、それがストレスのもとになっていました。
すっかりスピリチュアル信者になっていた私でしたが、脱スピリチュアルしたことで、驚くほど楽になりました。
あれだけ引き寄せを信じてきましたが、スピリチュアルをやめたことでむしろ人生が好転したのです。
この記事では、私がスピリチュアルをやめた理由や、やめるきっかけになった体験談、そしてやめた後に起こった変化についてお伝えします。
もしあなたが「スピリチュアル疲れ」を感じているなら、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
スピリチュアルにのめり込んだきっかけ
毎日がしんどい。
休んでも疲れが取れない。
自信がなくて、人付き合いも苦手。
恋愛もパッとせず、お金もないし、仕事のストレスがマックスになったときに出会ったのが、スピリチュアルの世界。
仕事の休憩中に、「幸せになる方法」「仕事が楽しくなる方法」「理想の男性と出会える方法」「お金持ちになる方法」などをネットで検索して、初めて知ったのがマーフィーです。
そんな思いを抱いてスピリチュアルな世界に飛び込みます。
そこから、
- 引き寄せの法則
- ホオポノポノ
- セドナメソッド
- ブロック解除
- 潜在意識の書き換え
- パワーストーン
- メモリーオイル
- 新月の願い事
- タロット占い
- ヒーリングワーク
- エネルギー伝授
- ハイヤーセルフ
- アチューメント
- チャネリング
などなど、次々に新しいメソッドに出会い実践していました。

けっこう色んなことやってきたんだね。
熱心な時期と、少し落ち着いていた時期などありますが、約5年間、見えない世界のスピリチュアルのことが、どこか頭にある生活を送っていました。
気づけばスピリチュアル疲れしていた
中でも私の頭を占領していたのが、引き寄せの法則です。
この引き寄せの法則で、私はさらに苦しむことになりました。
はじめは、ものすごくワクワクしていました。
本にはこんなことが書いてあり、パッとしない毎日を送っていた私には、とても魅力的な世界でした。
それから、引き寄せ系のブログを毎日のように読み、引き寄せの本もたくさん買って読み漁りました。
しかし、期待いっぱいで実践した引き寄せも、思ったほどの結果は得られません。
ブロック解除するために、ブロック解除セミナーや高額なスピリチュアル講座にも手を出しました。
しかし、それでも人生が劇的に変わることはなく、むしろ現実はどんどん悪くなっていきました。
経済的にも精神的にも追い詰められていきました。
そして、スピリチュアルを実践する前よりも、心がものすごくしんどくなってしまったのです。
「ポジティブなことを思っていたら、ポジティブが引き寄せられる」
「ネガティブなことを思っていたら、ネガティブが引き寄せられる」
とてもシンプルな教えですが、次第に自分のネガティブな思考に恐怖を感じるようになっていました。
「あっ、またネガティブなことを考えちゃった。ネガティブなことが起きたらどうしよう…」
「あっ、また不安なことを考えちゃった。嫌なことを引き寄せたらどうしよう…」
もとがネガティブ思考の持ち主だったのですが、そこに追い打ちをかけるようにして、自分がした思考に恐怖を感じるようになっていました。
そして、うまくいかない現実に直面すると「自分の波動が低いせい?」「私の思考がネガティブだから?」と、自分を責めるようになっていったのです。
脱スピリチュアルを決意した衝撃的な出来事
「幸せになるはずの法則なのに、なんだかおかしい…」
引き寄せの法則をはじめ、スピリチュアルなことに熱心になっていた私でしたが、心が疲れ切っている自分に気づいたとき、「本当にこれが幸せにつながるの?」と疑問を持ち始めました。
そして、スピリチュアルから離れる大きなきっかけになった一つに、ある起業塾での出来事があります。
それは、起業したい人や、起業したけど集客に困っている人を対象にした塾なのですが、その中には「スピリチュアルを仕事にしている人」もいました。
たしか、塾生の1/3はスピリチュアル系の方たちだったと思います。
スピリチュアル系の仕事には、引き寄せの法則系や、タロット占い・四柱推命などの占い師、潜在意識系、エネルギーワーク系などの方たちがいました。
そこで驚いたのが、スピリチュアル系を仕事にしているの方たち全員が、集客やお金のことで困っている人たちでした。
「商売が繁盛しているから、さらに次のステップに進みたい」という方たちではなく、「スピを仕事にしたけど全く稼げない」もしくは「月数千円から数万円程度しか稼げなくて生活できないレベル」の方たちでした。
私はこの状況を知ったとき、本当にビックリしました。
「えっ、引き寄せマスターなら、お客様だって引き寄せられるじゃないの?」
「占い師だったら、自分のことを占えば仕事だって上手くいくんじゃないの?」
「引き寄せをマスターすれば、何でも願いが叶うんじゃなかったの?」
私の頭の中はハテナだらけ。
もう衝撃的すぎて、塾の内容よりもそっちのことが気になって気になって仕方なかったです。
中には自分の恋愛や、夫婦関係が上手くいかなくて悩んでいるスピリチュアル系の方もいらっしゃいました。
自分の問題がまったく解決していなないのに、癒し系のスピリチュアルの方もいて、「先に自分を癒した方がいいのでは?」と正直思ってしまいました。
この現実を知ったとき、「やっぱりこの世界っておかしい!」そう思ったのです。
そして、「スピリチュアルはビジネスだ」ということにようやく気づきました。
一気に冷めてしまい、そこからスピリチュアルの世界と距離を置くようになりました。
この経験から私は、今までの教えや、メソッドなど、スピリチュアルのことをすべて手放すことにしたのです。

スピリチュアルはビジネスだって気づいたんだね。
脱スピリチュアルして楽になった3つのこと
私はかつて、スピリチュアルや引き寄せの法則を深く信じていました。
「波動が高ければすべてがうまくいく」
「引き寄せができないのは自分の思考がネガティブだから」
そう思い込み、日々、ポジティブでいようと必死でした。
それが、スピリチュアルを手放してからは、本当に心が軽くなりました。
具体的に、どんな変化があったのかお話しします。
「ネガティブを考えたら、ネガティブを引き寄せる」という恐怖がなくなった
「思ったことは、どんな願いでも叶えられる引き寄せの法則」
とても魅力的ですよね。
「ポジティブは、ポジティブを引き寄せる」
「ネガティブは、ネガティブを引き寄せる」
このようなフレーズは、引き寄せの本でも、引き寄せ関連のブログでも、どこにでも書いてあったので、当時の私は、ネガティブを引き寄せないように、いつもポジティブでいようと心がけていました。
そして私は、この法則に毎日怯えていました。
引き寄せの法則に初めて出会ったときは、とてもワクワクしていたんです。
「思ったことが叶うなんて、何てすごい世界なんだろう!」
恋愛も、お金も、仕事も、人間関係もパッとしなかった私には、希望の光が見えた気がしました。
しかし、もとがネガティブで、自信もない私。
「あっ、またネガティブなこと考えてる!これじゃネガティブを引き寄せちゃう!!」
「早くポジティブに切り替えなきゃ!!ネガティブを引き寄せちゃったらどうしよう!!」
「さっきのネガティブ、現実にならないかな?大丈夫かな?」
「私の潜在意識が、このネガティブを願いだと思ったらどうしよう!」
「ネガティブを考えていると、これをオーダーしたことになっちゃうよ!」
「感謝をして、いい気分でいるようにして、明るい未来をイメージして、アファメーションを唱えて、、、とにかくポジティブでいなきゃ!!」
私の頭の中は、こんな不安がずーーーーーっとありました。
ちょっと暗いニュースを見たり、人が愚痴や不満を言っているのを聞いただけでも、「やばい、ネガティブを引き寄せちゃうかも!」そう本気で思っていたんです。
もう病気ですよね。
今思うと、ものすごくかわいそうなことをさせてしまったなと思います。
それでも頑張って、感謝を忘れずに、いい気分でいて、ポジティブ思考でいるようにしました。
「自分のネガティブをどうにかしないと幸せは引き寄せられない」と思い込んでしまっていたからです。
これに本当に苦しんでいました。
けれども、脱スピリチュアルして気づいたのは、ネガティブな感情も自然なものだということ。
落ち込む日があってもいいし、不安を感じることは悪いことではない。
そう思えるようになったことで、ありのままの自分を受け入れられるようになり、心がすごく楽になりました。
「今日はなんとなく気分が落ち込むな」と思ったら、「じゃあ、ちょっと散歩してみよう」と行動するだけ。
「波動とかエネルギーのせいにせず、単に自分の行動や選択を見直せばいいんじゃない?」
そう考えられるようになってから、無駄な不安が消えました。
スピリチュアルにハマっていた頃より、はるかにシンプルに、気分を切り替えられるようになりました。
「自分を変えなきゃ」というプレッシャーがなくなった
以前の私は、「願いを叶えるには、今の自分ではダメなんだ」と本気で思い込んでいました。
引き寄せの法則では「理想の自分になりきることが大事」と言われますよね。
だから、無理にポジティブな言葉を使ったり、好きでもないことを「ワクワクする!」と言い聞かせたりしていました。
けれども、どれだけ頑張っても現実は変わらないまま。
いつの間にか、「今の自分では幸せになれない」というプレッシャーに押しつぶされそうになっていました。
そんな私がスピリチュアルを手放したとき、ふっと気持ちが軽くなったんです。
「今の自分でも別にいいじゃん」って。
スピリチュアルの世界では、「現実は自分の波動が作っている」が基本です。
しかし、よく考えてみると、現実は「行動」と「選択」の積み重ねでできているんですよね。
波動を高めるより、「自分がどう動くか」が大事。
そう気づいたとき、ようやく「自分を変えなきゃ」という呪縛から解放されました。
もちろん、成長したい気持ちは素晴らしいと思います。
けれどもそれは「今の自分がダメだから」ではなく、「もっとこうなりたい」と思えるからこそ楽しくできるものですよね。
「自分を変えなきゃ」と思えば思うほど、「今の自分ではダメ」という自己否定が強まります。
自己否定が強まれば、どんどんネガティブになって苦しくなります。
自分を変えなきゃと思うのではなくて、目の前のことを一生懸命やることで、プレッシャーもなくなりましたし、現実も変わっていきました。
心から感謝できるようになった
私はそんなふうに思って、感謝の言葉を口にしていました。
かつては、「感謝すれば豊かさが巡ってくる」と信じていました。
毎日ノートに「今日の感謝リスト」を書き、どんな小さなことにも「ありがとう」と唱える。
けれども、本当に心から感謝していたかというと、実はそうではなかったんです。
感謝しているつもりでも、その裏には「もっと幸せになりたい」「もっと良いことを引き寄せたい」という打算がありました。
たとえば、誰かに差し入れをもらったとき。
「わあ、これも引き寄せた!」と思って満足していました。
なんでも「引き寄せた!」に結び付けていた私は、その人がどんな気持ちで行動してくれたのか、その背景にある思いやりには目を向けていませんでした。
「私の波動が上がったから優しくしてもらえたんだ」と、自分の“引き寄せ”の成果ばかり気にしていたんです。
しかし、スピリチュアルを手放したとき、ふと気づきました。
それからは、「ありがとう」の重みが変わりました。
誰かがしてくれたことに対して、本当にその人の気持ちや行動を大切に思うようになったんです。
「この人は、こんなふうに私のことを考えてくれたんだな」と想像すると、じんわりと温かい気持ちが湧いてきて、自然と「ありがとう」が出てくるようになりました。
引き寄せのための感謝は、どこか義務的でした。
純粋な感謝は、もっと心が満たされるものなんですよね。
感謝することが“手段”ではなく、“心から湧き上がるもの”に変わっていきました。
私が脱スピリチュアルできた方法
私が脱スピリチュアルできたのは、やはり起業塾での経験が大きかったです。
スピリチュアルがただのビジネスだと気づいた瞬間は衝撃的でした。
スピリチュアルを信じていた頃は、
「波動を高めれば豊かになれる」
「引き寄せがうまくいかないのは、私の思考やエネルギーが悪いせい」
そんなふうに考えていました。
だからこそ、「もっと学ばなきゃ」「もっと実践しなきゃ」と思い、次々と本やセミナーにお金をつぎ込んでいました。
けれども、スピリチュアルを発信している人たちが、お金や恋愛、仕事で困っていて幸せになっていない。
そして、「スピリチュアルでお金持ちになった人」の実態は、その人たち自身が「スピリチュアルのおかげで成功した」のではなく、引き寄せやヒーリングなどの「スピリチュアルを売っているから成功している」んですよね。
高額なセミナー、エネルギーワーク、開運グッズ……どれも「これをすれば、あなたの人生はもっと良くなる」と煽られる。
しかし、よく考えてみると、パワーストーンの効果や、「宇宙の法則だから間違いありません」という言葉も、冷静に考えれば、根拠が曖昧です。
けれども、一度スピリチュアルにハマると、それを疑うことすら「波動が低い」「信じないから引き寄せられない」と思い込んでしまう。
そんなふうに不安を煽られ、救いを求めて何かを買い続ける…
まさに「スピリチュアルはビジネス」だったんです。
もちろん、スピリチュアルそのものを全否定するわけではありません。
これをビジネスとして展開している人たちがいること。
そして彼らの成功のカラクリを知ったとき、私はやっと目を覚ますことができました。
スピリチュアルから学んだこと
あんなにどっぷりハマっていたスピリチュアルを卒業した私ですが、見えない世界や、スピリチュアルなことを、否定するつもりはありません。
科学や、常識では説明できないような現象があるのは確かですし、私もそのような不思議体験や、まるで奇跡でも起きたかのように感じた出来事を経験したこともあります。
スピリチュアルな世界は、毎日がしんどくて、明るい未来も見えなかった私に、希望を与えてくれたことも確かです。
「コリン星」のように、エンタメの一つとしてスピリチュアルを楽しめたらよかったのですが、私の場、合自分を信じられず、自分ではなく他の何かがどうにかしてくれると思っていたことが、上手くいかなかった原因です。
前よりも心が不幸になっていることに気付き、スピリチュアルな世界から卒業することに決めましたが、これまでの数々の失敗は、本気で生きるきっかけを私に与えてくれたと思っています。
それから私は現実としっかり向き合い、ずっと叶えたかった幸せな結婚や、好きなことで仕事をすることを叶えることができました。
リボ払い地獄になるほど金銭面でも苦労していた私ですが、今では投資を始められるほどお金に余裕ができ、順調に資産形成することができています。
「引き寄せとか意識しなくても、願いって叶うんだ!」
「常にいい気分でいなくても、幸せになれるんだ!」
恋愛も、結婚も、お金のことも、仕事のことも、あれだけ必死になって引き寄せようとしても肝心なことは何一つ叶わなかったのに、、、
今までの不安で苦しかった毎日がまるで嘘のように、毎日が楽しくなりました。
まとめ:スピリチュアルに頼らなくても、人生は好転する
スピリチュアルにハマっていた頃は、「目に見えない力」に頼りすぎて、全く自分を信じられずに実際の行動も伴っていませんでした。
けれども、スピリチュアルを手放したことで、人生を変えることができました。
もちろん、スピリチュアルを完全に否定するわけではありません。
エンタメとして楽しめたり、適度に取り入れることで心の支えになることもあると思います。
ただ、私のように「スピリチュアル疲れ」している人がいたら、一度距離を置いてみるのもアリではないでしょうか?
あなたの人生を変えることができるのは、「宇宙」ではなく「あなた自身」です。
とても恥ずかしい過去をカミングアウトしましたが、私の体験が、何かお役に立てたら幸いです。